庄内平野は、山形県の北西部に位置する南北約50km 東西6〜16kmで、東部を秀峰鳥海山、霊峰月山を含む出羽山地に接し、西部は約35kmの長さの庄内砂丘を隔てて日本海に臨む、低平な扇状地の平野である。 近世初期に農業用水堰の開削、飛砂・塩害を防ぐ防風林の整備により、日本有数の水田単作地帯となった。 農業県山形の水稲新品種の開発、水稲生産技術の開発を行う山形県水田農業試験場も平野の中心都市である鶴岡市に置かれ、良食味米として人気の高い山形の主力品種「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」の生誕の地である。 |
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品 種 | 特 徴 | ||||||||||||||||
つ や 姫 |
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雪 若 丸 | 「雪若丸」は、米どころの山形県が主力品種として誕生させお米で、2018年より本格的に市場にデビューしました。 雪のように白い粒が美しく、粘りと硬さががあり、ひと粒ひと粒のしっかりとした粒感がある食べ応えは、粘りと硬さが微妙なバランスで、これまでのお米にない新食感。 「つや姫」と肩を並べるエースとなることが期待されます。 |
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こ し ひ か り | 「こしひかり」は、日本のお米の栽培面積の3分の1をしめ、ダントツで1位です。 こしひかりは、栽培の適正地が広く、比較的にどこでも美味しいお米として生産できることが理由とされています。 こしひかりは、米粒がそろって大きく、良食味で粘り強いのが特徴です。 こしひかりは、炊いたご飯には光沢があり、香りも良く、冷めても美味しい良質米として人気が高い米です。 「コシヒカリ」の名前は、お米の開発に携わった福井県と新潟県が、昔 「越国」(こしのくに)に含まれていたため、「越の国に光輝く米」という願いによります。 |
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は え ぬ き | 「はえぬき」は、山形県でササニシキの後継品種として、山形県農業試験場庄内支場で「秋田31号」と「庄内29号」の交配で1990年「山形45号」として誕生しました。 「はえぬき」は、山形県のオリジナル水稲奨励品種で、粘りが強くしっかりとした歯ごたえのあるお米で、香りも良く、米が独特の甘味があります。 |
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ひ と め ぼ れ | 「ひとめぼれ」は、良食味と耐寒性を併せ持つ品種の育成を目的に、コシヒカリと初星との交配により宮城県古川農業試験場で誕生したお米です。 1993年の大冷害で大きな打撃をうけたササニシキからの転換品種として作付け面積が増え、全国作付け2位となっています。 食味が良いことやコシヒカリより栽培が容易なこともあり寒冷地以外でも栽培されています。 食味は、粘りが強く、冷めても美味しいのが特徴です。冷めてもおいしいので、濃い味の洋食やおにぎりやお弁当にも向いています。 |
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あきたこまち | 「あきたこまち」は、秋田県が良食味米の品種開発のため5年の歳月かけて生み出しました。 「あきたこまち」という名前は、秋田県に生まれ、美人として有名な平安時代の歌人小野小町にちなみます。 親品種のコシヒカリの良食味を受け継いでおり、香り・旨み・甘味・粘りのバランスが良いお米です。 「あきたこまち」は、全国で広く栽培され、その作付け面積は2〜4位に位置しています。東北地方では、「ひとめぼれ」についで第2位となっています。 |