かたくりは、ユリ科の多年草で主として落葉樹林に群生し、高さが約10cm〜20cmの草丈になります。雪が消えるのと相前後して芽を出し、やや遅れて花茎を伸ばして、その先端に花被片が反り返った紅紫色の6弁花をひとつずつ咲かせます。 かたくりは、万葉の時代から愛され続けた花で、うつむきがちに開く紅紫色の花は美しく、それでいてりんとした花姿です。その時代、カタクリを堅香子(かたかご)と呼んでいました。かたくりは、種子から花を付けるまで10年かかるといわれています。毎年少しずつ葉が1枚だけ大きくなり、葉に鹿の子模様があることから、片葉の鹿の子から、それが転訛して、堅香子の名になったといわれています。また、カタクリの実は、イガに入った数個の栗の実のひとつに似ていることから「片栗」の名になったと言われています。 片栗粉は、かって、かたくりの鱗茎からとった澱粉でしたが、今はジャガイモから採取した澱粉となっています。 かたくりは、可憐で美しいだけでなく、甘味があって美味しく、アクは熱湯だけで軽く茹で、冷水にくぐらせる程度で良いです。 |
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※ お届け時期は、4月中旬から5月上旬頃となります。 |
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