エゴマ(荏胡麻)は一年生のシソ科植物で東アジアで食べ物として栽培されている植物です。エゴマはゴマの仲間だとよく勘違いされますが、実はシソと学名が同じ(perillaペリラ)植物で、バジルの仲間です。 日本ではじゅうねん(東北)・えぐさ(長野)・あぶらえ(岐阜)などと呼ばれ、昔は全国で、現在は主に高冷地や山間地で栽培されている雑穀で油脂性の植物です。食べ方はゴマと似ていますが、成分や機能性はゴマとは全く違います。 その理由は、エゴマの油の中にはアルファ・リノレン酸という健康に良い成分が60%以上も含まれていますが、ゴマにはそれがほとんどないからです。 アルファ・リノレン酸は、人間が生きていくうえで欠かせない油(必須脂肪酸)であり、生活習慣病(ガン、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞など)や、視力障害、アレルギーなどの病気にも有効なことが明らかになってきた脂肪酸です。 また、アルファ・リノレン酸は体脂肪としてたまりにくいのでダイエットにも効果があるといわれています。一日に摂る油の量は50gが理想と言われていますが、その内5から10gはアルファ・リノレン酸の油を摂ることが健康のために望ましいのです。ところが現在の日本人にはこのアルファ・リノレン酸が不足しています。この不足を補ってくれるのが「エゴマ」なのです。アルファ・リノレン酸は、人間の体内では作れません。食物として外から摂るしかないのです。 エゴマの葉には油に含まれていないベータカロチンやビタミンEが含まれていますので、抗酸化作用が高く老化防止に効果があります。 |
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